本の背中にアイロンを当てたら、とんでもないことに・・・・・
アイロンはワイシャツに当てるものでしょ!なんで本の背中に当てちゃうのと思われる方がほとんどでしょうね。
私もそう思います。よほど仕事がないんでしょうね(笑)
世に出回っている本の中で、無線綴じといわれる本の多くはEVAホットメルトという接着剤で綴じられています。
このEVAホットメルトの性質を理解するための実験だと思ってください。良い子の皆様はけっして真似をしないようにお願い致します。
では実験開始! アイロンの温度を中くらいにして温めたら、本の背中にまんべんなく当てます。すると当然のように本の背中が熱くなりました。アイロンを置いて本を開いてみます。ある程度力を入れないと開かなかった本が簡単に開いちゃいました。そして、本のノド側がパッカリ割れて本文がとれてしまいました。あああああ 実験終了!
このEVAホットメルトは加熱すると柔らかくなり冷えるとすぐに固まります。これを何度も繰り返すことが出来る性質を持っています。。
製本工程では180度くらいに加熱し柔らかくなったメルトを本文の背中に塗布し、表紙を密着させ包み、冷えるとすぐに固まることから短時間に綴じることが出来、大量生産するのに向いているといえます。
但し実験の結果からもわかるように再度加熱すると柔らかくなってしまいますし、冷凍庫のような低温だと柔軟性がなくなり割れてしまうこともあります。保管場所の温度管理には注意が必要ですね。
基本的に頁数の多い厚い本や重い本は、メルトの量を増やし厚く塗布することで強度を維持しています。
私と同じで長所もあれば短所もあるということです。 まず、相手を知ることが大切ですね!