PUR製本とは④ 上製本も!・・・
③では小部数の無線綴じの説明をしましたが、PUR製本を活用して少部数の上製本も作ることが出来ます。上製本というと敷居が高く、少部数を作るとなると1冊あたりの単価が高くなりすぎてあきらめるというパターンが多いのです。上製本は耐久性のある本文と表紙を別々に作り、最後に包んで1冊の本が出来上がります。③でも説明しましたが、本文は折り丁にして見返しを貼り、丁合したものを糸でかがっていき、3方を仕上げて花布やしおり紐をつけ、まず本の中身を作っておきます。表紙はボール紙に巻いてハードカバーを作っておきます。この表紙で中身をくるみ、糊で合体させてプレスし、ようやく1冊の本が出来るので工程も多くなってしまい、結果料金が高くなってしまうのです。機械化・自動化されて早く作れるようになったのですが、少部数となると話が違ってきます。これだけの工程があるのでセットに時間がかかり生産性が落ちるため、まとまった数でないと機械を回せないのが現状です。そこで少部数の上製本をもっと身近なものにするため、弊社はPUR製本を活用し、少部数の上製本を作っています。印刷はオンデマンド機で頁順に印刷してもらい、そのままPUR無線綴じにすることで耐久性があり開きの良い中身を少ない予備紙で作ることが出来るため、印刷から製本までの工程を短縮でき、コストを抑えることが出来るのです。先日は、お客様から中身の本文だけをPUR無線で作ってほしいとの依頼もありました。やり方次第でいろいろ活用できますのでお困りの方はお気軽にご相談ください。