箔押しとは?
印刷物の表面などに、熱と凸版の圧力により、金箔などでタイトル文字を印字することです。
製本では、上製本の表紙加工において、クロス貼りした表紙に金箔などでタイトル文字を印字したり、並製本において、表紙用紙に、金箔などでタイトル文字を印字することがあります。
金属光沢の効果を狙ったデザインとなるのが普通ですから、表面の平らな紙を選ぶのが一般的です。レザック紙のように凹凸のある紙にも箔押しできますが紙の目をつぶしきれずに光沢が得られず、つやが消えてしまう場合もあるので素材との相性に注意が必要です。
ニスを引いた刷り本に箔押しする場合は、箔部分を抜いてニス引きすることをお勧めします。また、ベタ刷りの上に箔押しする場合は、乾燥時間を十分に取らないと事故の元です。
布クロスでも織り目の大きいクロスの場合には、十分な接着が得られない場合があります。
織り目の粗い布クロスは圧を強めにして箔押しするので、細かい文字がつぶれてしまうこともあります。ですので細かい文字や絵柄を箔押しする場合には、凸版を作る前に協議をし、素材の変更やデザインの再検討をしてください。
凸版の制作は、版の大きさ(面積)や素材によって価格が変動しますのでご注意ください。
印刷の絵柄に箔押しの絵柄を合わせる場合は、位置を合わせる精度が必要になります。用紙の断裁精度、印刷の精度、箔押しの加工精度が揃わないと出来ません。特に細かいデザインの場合は、それぞれの工程が、最新の注意を払って行わなければなりません。
製本は最終工程です。万が一トラブルが発生すると損害が大きくなりますので時間をかけて進める必要があります。