絵柄が合わない!
本を開いた時に、見開きの絵柄がズレていたり、罫線が合っていなかったりすることがあります。
オンデマンド印刷で丁合済みの刷り本を製本する場合、原因として考えられることは
印刷の見当ズレ、裏表の見当ズレ、用紙の伸び縮み、用紙自体が曲がっている、刷り本断裁時の紙揃えが悪い、断裁精度が良くない、面付けデータそのものがズレているなどがありますが、技術的にこれらの問題を解決していかないと、合わせるのは難しいのです。
PUR製本は、ノド元まで良く開くという長所があり、写真集などが多いのですが、見開きでレイアウトされているページがよくあるので注意しなければなりません。
当工房では、PUR無線綴じの場合、ノド元を1.5ミリ削りメルトを塗布します。ですので面付けデータを作る場合、ノド側にも3ミリ塗足しを付けておいてください。仕上がりトンボで絵柄が合うように面付けしておいていただくと、製本した時に絵柄が合うようになります。
作者からすれば絵柄が合って当たり前ですから、合わせるために最大限努力しなければなりませんね。