上製本の見返し 用紙は?
以前の投稿「上製本の見返し」でも見返しの役割についてザックリ説明をしましたが、「どんな紙を使えばよいか」という問い合わせがあったので、現場目線で比較的多い物を紹介したいと思います。
上質紙白 110k~135k 特に色や質感にこだわらなければ、必要十分な用紙といえます。
色上質紙 厚口・特厚口 表面がさらっとしていて、カラーも多いので良く使われます。
タント 100k~130k 細かく柔らかいエンボス加工がされていて、カラーが豊富に揃っています。
NTラシャ 100k~130k 毛織物の風合いを再現した感じで、カラーも豊富に揃っています。
里紙 100k~130k 和風のテイストと落ち着いた色合いの紙で、カラーも多くあります。
やはりカラーが豊富に揃っている用紙の方が、表紙やイメージに合わせやすく、好まれているのかなと感じます。あと質感なんかは、人それぞれ好みの違いがありますが、糊の着き具合から上記の用紙が無難なのかなと思います。
用紙の厚さに関しては、本の強度や仕上がりに影響が出るので、本の大きさがB6サイズで100k、A4サイズで130kくらいの用紙を選んでおけば、逆目でない限り大きな問題にはならないでしょう。