表紙の不具合を発見!

無線綴じや上製本に欠かせない表紙のお話です。

よくあるパターンは、表1上部にメインタイトル、下部に著者の名前や法人名があったりするのですが、背文字も同様に上部にメインタイトル、下部に法人名があったりします。刷り本の段階では気づかないのに、製本したときに気付く不具合もあります。

背文字がきちんとセンターになるように、刷り本を正確に断裁し、綴じでは表紙の曲がりがないように注意して綴じるのですが、何かおかしいと気づきます。背文字が調整してもセンターに来ないのです。

印刷の見当ズレかと思いましたが、刷り本を確認すると上部のメインタイトルは、センターにあるのに下部の法人名がセンターより右にずれていたのです。

束幅がある本は背文字も大きくなるので、刷り本の段階で気づくこともあるかもしれませんが、背幅がなく、文字も小さく、上部の文字と下部の文字が離れている場合、気づきにくいのかもしれません。

また、基準となるトンボが用紙の大きさの関係で消えている場合もあります。そうなると製本して初めて気づくことになります。

よくあるとは言いませんが、たまにありますよね!