良い本とは?

一言で良い本といっても、色々な基準があるので簡単には言えないのですが、本を作る立場で見ると、まず丈夫な本であることが基準になると思います。1枚1枚の紙を束ねて読みやすくしているわけですから、バラバラになったら本として機能していないということになります。もちろん増落丁や乱丁などは論外ですが、形の良い、読みやすい、見やすい、開きやすい、長く使える本にするためには、まず丈夫でなければなりません。そして丈夫な本にするための知識も必要となります。製本方式の違いを理解し、紙の厚さや紙質、紙の目、接着剤との相性等、日々の経験や失敗から学んで、良い本づくりを心掛けていきたいと思います。