天糊(てんのり)

寒くなってきて、静電気が気になる時期がやってきましたね。

印刷・製本では静電気は笑いごとでないくらい大敵で、各社様々な対策をしていることと思います。静電気による悪行の数々は「敵は乾燥と静電気にあり!とは何のこと?」のブログに詳しく書いてありますので、ぜひご覧ください!

さて、先日製造部に顔を出してみると、天糊付け作業の真っ最中でした。

刷毛で糊付け中

天糊【てんのり】とは、メモ帳(付箋タイプでないもの)のような 1枚ずつめくってページを外せる本をつくる際に、本の上部(”天”部分)につける糊、またその行程のことを指します。

糊を用意
今回の本は薄いので、天糊をする本を重ねて刷毛で糊を塗布

あんまり均一に塗るするよりも、ちょっとムラになってる方がいいらしい…!?

重なってくっついた本同士(本と本の間に合紙を挟んでいます)をナイフで切って分離させる

燕三条製のナイフでしょうか(笑)

1冊ずつはがして完成(この後天糊部保護のためテープを巻きます)

担当者曰く「天糊って、どの程度の量塗ればいいかよく分からないし、塗れてるかどうかわかりづらいんだよね…」とのこと。未だかつて『天糊大好き!』みたいな人には会ったことがありません(笑)

新潟市の予防接種予診票つづり、我が家にもあります。こんな身近な人が作っていたんだなぁ…と思うと、とっても愛着がわきますね。

「こんな本作れるのかな?」「こんなこと聞いていいのかな?」と迷ったときは、ぜひお気軽に入船製本工房にお問い合わせください!

製本の仕様がかたまっている場合は、かんたんweb見積り機能もご活用いただけます。