束幅を確保するために本文用紙を厚くするの?

本来、厚紙を使う目的が本の強度や耐久性を高めるためなのですが、束幅を確保する為に厚紙を使いたいというお客様もいます。但し後先考えずに厚い紙を使用するとリスクもあるので注意しましょう。

オフセット印刷で、折り丁にして製本する場合、サイズにもよりますが四六110㎏の用紙ですと、8頁折りは可能ですが16頁折りになると折りじわの発生が多くなりますので注意が必要です。

また、ペラ丁合で無線綴じにする場合でも、紙が厚くなると反発力が高くなるので、ノド元まて開くとホットメルトの凝集力を越え、背割れが発生したり中抜けの危険性が高くなります。四六135㎏を越える用紙であれば無線綴じはやめて中ミシンや糸かがり、PUR製本、平綴じなどをお勧めします。

ただし、仕様が変わることによってレイアウトや面付けの仕方も変わってきますので、変更に時間がかかってしまいますし納期の問題もでてきます。企画の段階で考えておかなければなりませんね。